医学部再受験の勉強法・その2(数学の勉強法)

さて、今回からは、私が再受験の際に実際に具体的に行っていた各教科の勉強法について、具体的に述べていきます。
ちなみに、再受験を開始した際の、私のスペックですが、19歳(年齢的には2浪目。実際には、高校を卒業してから1年数ヶ月のブランクあり)、地方の県ではありますが出身高校は県下でNo1か、No2といったところ。
高校卒業時は、卒業生400人位のうち200番台後半の成績でした。
高校時代に勉強をサボっていたわけではありません。
運動部に所属して普通に部活をしていたら、こんな成績でした。
まあ、これが正当な実力だったのでしょう。
ここから始めて、2年半強の勉強期間で(年齢的には4浪した方達と同じ時期)に、地方国立大学の医学部に合格しました。
さて実際の勉強方法について述べます。

受験において点数を取る、という目的のためには、自分の頭で考える必要は全くありません。
問題のパターンを覚えて、受験当日にそのパターンに当てはめて問題が解けるようにする、というのが受験勉強です。
問題を見て、すぐ解き方が思いつかないものは、その時点の実力では解けないものです。
すぐに解答・解説を見て解き方を覚えましょう。
解き方を覚えたら、解答・解説を見ずに、その場で問題を解きます。
その場で解けなければ、テスト当日にも解けません。
何が何でもその場で解けるようにします。(解き方を覚えるだけです。) 
決めた問題集や赤本(各大学の過去問)に対して、上記のようなスタンスで臨みます。

数学の勉強の際に実際に使っていた教材は、大学への数学シリーズの1対1対応の演習です。
数学 Ⅰ・A・Ⅱ・B・ⅢCと5冊あって、全てやりました。
(今は、数学 ⅢCがⅢとC に分かれていて、さらに数学Ⅲが2冊になっているようで、合計7冊のようです。)
問題量はそこまで多くはありませんが、簡単ではありません。
もともと理系科目が苦手な人には、骨が折れるかもしれません。
具体的に勉強はどうするかというと、
・問題を読む。
⇨すぐ解けると思えば解く、すぐ解けなければ解答・解説を読む。
⇨解き方を覚える。
(問題を解くために必要な公式等あれば一緒に覚える。)
⇨その場で実際に、自分だけで(解答・解説を見ずに)解いてみる。
⇨解ければ、その問題の1周目はおしまい。解けなければ、上記を繰り返し。

高校生くらいの若い脳の方なら、二回か三回同じことをやれば、解き方を長期記憶に留めることができると思いますが、復習の回数については多い方が良いですよね。

退屈な内容の記憶を定着させるには、復習が極めて重要です。
私は、勉強法や記憶法については、東京大学池谷裕二先生の書籍やホームページを参考にしています。

上記の、大学への数学シリーズの1対1対応の演習以外には、受ける予定のある大学の赤本とセンター試験の過去問を5年分くらいはやりました。
センター試験の過去問については時間を決めて、受験当日さながらに解いてもいいかもしれませんが、赤本については問題のパターンの暗記用教材として使います。
つまり赤本は自分で解く必要はないと思います、あくまでも傾向を知ってそれを覚えるために使います。
受験勉強の目的は、本番で自分の解ける問題(解き方を知っている問題)を増やすことです。